どうせ結婚するのであれば、身長180cm以上の細マッチョで、年収は2,000万円以上で、3歳くらい年下の男性・・あるいは、グラマラスかつ腰回りはほっそりしていて下唇にエロスを感じさせ料理が上手な20代前半の女性・・・そんな望みはおそらく、明らかに高望みの部類でしょう。
ですが、まあそこまでいかずとも、婚活の高望みという言葉はよく耳にします。
その語感から相手の外見や年収、あるいは年齢などに対して強い要求とこだわりがある人物をイメージしているものの・・果たしてそれだけでしょうか?
実は婚活の高望み、誰にでも起こりえます。
男女別の高望みになりやすいポイントも踏まえ、自分の婚活を振り返ってみましょう。
普通の人に出会いたい、の普通とは
わたしの条件は高望みなのか
謙虚な気持ちで婚活をしているのに、アプリを使っても、婚活パーティーへ参加してもいい相手に出会えない。
どうして?どうして私に振り向いてくれないの?私の求める人はどこにいるの??
そう感じるなら、気づかないうちに婚活の条件が高望みになっているかもしれません。
しかし、生涯の伴侶を探すのですから譲れない条件があるのは当然のこと。
つまり、婚活の条件に強いこだわりを持つこと≠高望み、です。
ではどうすれば、高望みを避けられる、あるいは、高望みを高望みのまま成功させられるのでしょうか?ポイントは3点、
自分の現状をしっかり理解すること
求める条件を具体的にすること
妥協ではなく歩み寄ること
です。
相手に求めすぎなのか
ここでは相手に求めがちな項目をみていきましょう。
当然のことだと思っていることが、実は高望みかもしれません。
女性が男性に求めがちなもの
まずは女性が男性に求める条件の「年収」「学歴」「容姿」を見てみましょう。
平均、と比べていきますが、平均を求めろというわけではありません。
あくまで平均を平均として認識したうえで、自分の求めている条件がいかに平均を上回っているのかを知っていただきたい、という意味です。
年収
相手に対して「年収は普通に600万円くらいでいい」といった希望をされる方がいます。年収600万円の男性は普通なのかどうか確認してみましょう。
国税庁発表の「平成30年分民間給与実態統計調査」によると男性の平均年収は次の通りです。
【男性の平均年収】
25~29歳:404万円
30~34歳:470万円
35~39歳:528万円
これを基準に考えれば、40歳未満の男性の平均は、あなたの希望する年収600万円に届いていないようです・・。
平均をベースにするのであれば40歳以上を狙う必要があり、平均以上を狙うのであれば相手に振り向いてもらう努力をする必要があります。
いずれにせよ、高望みとまではいわないものの、それなりの条件である、ということです。
学歴
平成30年に内閣府が実施した「少子化社会対策に関する意識調査」によると、相手の学歴について「重視する」「考慮する」と答えた女性の約80%が大卒以上を望んでいることがわかっています。
一方、文部科学省の「令和元年度学校基本調査」によると、令和元年の男性の大学進学率は56.6%です。大卒は半分程度ですので、まあその程度の条件であれば、といった感はあります。
これが、東大じゃなきゃ嫌だ、GMARCH以上は必須、など絞り始めると厄介です。
東大生は1学年およそ3,000人、その中で婚活をしている人となると・・なかなかハードな戦いが待っています。
容姿(身長、体格、顔)
容姿の好みは個人差が大きく、年収や学歴と比較しても普通を定義するのは難しいと言えます。厚生労働省発表の令和元年度発表「厚生統計要覧」 によると平成29年の男性の身長・体重の平均値は次の通りです。
【30代男性の平均】
身長:171.2cm
体重:71.0kg
この結果を見る限り「身長は175cm以上でやせ型の男性がタイプです!」といった希望をすると、候補者の数が少なくなり、相手に出会いづらいと言えます。
同様に、「目が二重の人がいいです」「俳優の●●さん似じゃないと好きになれません」というように容姿を限定すると、高望みとなる可能性があるでしょう。
とはいえ、ヒールを履いた時に相手の方が小さくなってしまうとなかなかヒールも履きづらいというもの。
相手に合わせて自分の靴を我慢、ぺったんこで過ごすというのであればまあ大丈夫なのでしょうが、相性という意味でも、身長は伸長でそれなりに重要です。
一緒に並んだ時に、後悔しないようにお気を付けください。
男性が女性に求めがちなもの
次に男性が女性に求める条件の「容姿」「家事・育児力」「若さ」を見てみましょう。
容姿

男性は女性よりも容姿へのこだわりが強いことが明らかになっています。
平成27年に国立社会保障・人口問題研究所は「第15回出生動向基本調査」を行いました。「結婚相手に求める条件」を未婚男女に調査した結果、強く意識すると回答した男性は24.1%で女性の15.9%よりも約8ポイント上回っています。
女性に限ったことではありませんが、若さや美しさは永遠のものではなく、年を取るとそれによって変化していきます。若くても美しくいられるのは、そこに有り余るお金をつぎ込める一部の人たちだけです。
同様に、ボンキュッボンな身体つきも、年を取るごとに変化していきます。
取り換える、という選択肢がない以上、そこまで強くこだわっても仕方のないことかもしれません。
家事・育児力
「第15回出生動向基本調査」では、結婚相手の条件として「家事・育児の能力」を最も重視すると答えた男性は46.2%です。
一方女性は「家事・育児の能力」を最も重視すると答えたのが57.7%です。現代では男性よりも女性の方が、相手の家事・育児能力をより重要視しています。
どちらが主体、というわけではなく、私だけがやるのってそれって何かおかしいから男性もやってよ、完全に依存しないで家政婦じゃないのよ、というニュアンスだと思われます。
また、男性側からしてみれば、自分も家事育児できるからそこまで求めていない、という解釈もできます。
いずれにせよ、相手に家事・育児力を求めるなら、自身も積極的に取り組む前提で考えましょう。
若さ
「2020年定量調査 」では結婚相手に年齢を求めると回答した男性は15.1%、女性は6.5%と、倍以上の差があります。
子供を産むことができるのが女性だけである都合上、どうしても仕方のない部分であることが多いです。
が、過度に若い人を求めてもそれってどうなんだろうという説もあります。パパ活ですか?違いますか・・
こだわりは悪いことではない
ここまで読み進めて、「私の希望はかなわないの?高望みなの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
別段こだわり、高望み自体は悪いことではなく、婚活にこだわりをもつのは自然なことです。
そのこだわりを叶える可能性を高めるため、視点を切り替えてみましょう。
婚活の希望条件には重要度の設定を
相手に求める条件が増えると、条件の掛け算になってしまい、相手候補の絶対数が少なくなります。
パーフェクトな相手はほんのわずかです。それよりも、”譲れない条件”を見極めて出会える可能性を広げましょう。
例えば
女性の場合は、年収の条件を500万円から400万円に下げてみる、学歴を大卒以上から高卒以上にしてみる
男性なら相手の年齢の条件を自分より5歳以下から3歳以下にしてみる
など、優先順位の低い条件から少しずつ幅を広げてみるのです。
意外と3歳下でもいい(そもそもなぜ年下を求めているのか・・)、という結論に落ち着くこともあります。
5歳下って、大1の時の中2ですか・・家庭教師ですかね。
譲れない条件に選ばれる戦略
希望条件を緩和するなら、譲れない条件は妥協せずに成婚したいところ。
そのためには、自分を魅力的に見せる戦略が必要になります。
まずは、プロフィールで会いたい人になることです。
自分が相手に求める条件があるように、相手にもそれはあります。
結婚相談所にせよ、マッチングアプリに登録するにせよ、双方プロフィールで相手を判断する機会は必ず訪れます。より取り見取りですが、相手からもチェックされているわけです。
自分自身はそのままで、相手に求める条件だけが明確だと、それこそ高望みに見えてしまいます。
プロフィールを作る際は例を参考に、”選ばれるプロフィール”を心がけましょう。
相手からの絞り込みを受けないために、細かな条件を書き込むのは避け、抽象的にぼかして書くのもポイントです。
×「毎日電話できる方で、会社の愚痴にもつきあってくれる人が希望です!」
〇「会話しているだけで心安らげるような方に出会いたいです。」
など、相手が都合よく解釈しやすい書き方を心がけましょう。ふわっとしていればごまかせます。
詳しい内容は、あってから話せばいいのです。
高望みを結婚できない原因にしないために
譲れない条件を高望みにしないためには、自分も準備を行い、戦略を立てることが大切です。
①相手に求めている条件や普通の中身を具体化する
②条件のなかで譲れないものを明らかにする
③優先順位の低い条件にはこだわらずその範囲を広げる
——-ここまでが、なんで結婚したいのか?にもかかわる部分です——–
④自己プロデュースで選ばれやすい人物像を演出する
⑤自分側につぶせる課題があるなら解決する
——–これにより、相手とのマッチング率を高めます——-
ぴったりの相手と出会えますように。
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